2025年7月2日 小栗智恵子
委員外議員発言させていただきます。日本共産党の小栗智恵子です
日本共産党区議団は「議案第46号 中央区立公園条例の一部を改正する条例」及び「議案第70号 特別区道の路線の廃止及び変更について」に反対します。
以下その理由について述べます。
まず、「議案第46号 中央区立公園条例の一部を改正する条例」についてです。
本議案は、公募対象公園施設を設ける場合における建蔽率の特例を追加するものです。
中央区は、官民連携事業として公募設置管理制度、いわゆる「Park-PFI」を中央区立桜川公園に導入するとして、2025年3月に事業予定者を選定し、6月末に正式に公募設置の計画を認定しましたが、日本共産党区議団は、区内で初めてのPark-PFI制度導入となるこの計画に一貫して反対してきました。
Park-PFIは、公募により選定された事業者が公園内に飲食店・売店などの施設を設置し、その収益を活用して公園の整備や維持管理を行う制度ですが、2017年の都市公園法改定により、設置期間がそれまでの10年から20年に、公園内につくる建物の建蔽率が2%から12%に規制緩和されました。
今回の条例改正では、この建蔽率の特例が区条例に追加されることになります。
今年3月には「中央区立桜川公園Park-PFI事業者選定委員会」が策定した資料が公表されましたが、この中では既に建蔽率緩和を前提としたレストラン建物の図面が記載されています。今回行われる条例改正を待たずにこうした図面が作成され、条例改正を後から行うということは、手続き上、問題ではないでしょうか。
公園は大切な公共空間であり、災害時の避難場所としても重要です。また、中央区には緑が少なく、子どもから高齢者まで憩える場、遊び場としての公園が圧倒的に不足している現状があるなか、貴重な桜川公園に建蔽率を緩和してまでレストランなどの建物を敷地内に建てる必要性は見出せません。桜川公園は緑の空間として区の責任で整備すべきです。
よって、議案第46号に反対します。
次に「議案第70号 特別区道の路線の廃止及び変更について」です。
本議案は、京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業に伴い、特別区道の路線の廃止と変更を行なうものです。
京橋三丁目東地区内にある特別区道中京第435号線・543号線の全部と第546号線の一部を廃止し、全体を一つの街区にまとめて、面積0.9ヘクタールの施行地区の中に、敷地面積6,820㎡の巨大なビルの建設を可能にするものです。
区道の廃止、変更によって、1,279㎡の従前資産を、付替えによって43㎡、残る資産を金銭で取得し、約42億円を「首都高速道路地下化等都市基盤整備基金に積み立てる」としていますが、言い方を変えれば、42億円に相当するような、区民の財産である区道を、再開発事業に提供することになります。
京橋三丁目東地区について審議した2022年11月の中央区都市計画審議会で、日本共産党区議団は、この計画が指定容積率(700%・800%)の2・7倍にもなる1990%の容積率に緩和して、超高層ビルの建設を可能とする都市計画決定に反対しました。
今回の区道の廃止、変更は京橋三丁目東地区再開発を行なう特定の民間事業者に大きな利益を与えるものであり、到底容認できません。
以上の理由により、日本共産党区議会議員団は議案第70号に反対します。
以上