日本共産党区議団は、議案第127号 指定管理者の指定について(区立晴海図書館)に反対します。以下その理由を述べます。
本議案は、令和6年度2024年7月開設予定の区立晴海図書館の指定管理者に株式会社図書館流通センター(TRC)を指定するものです。
日本共産党区議団は、これまでも区施設への指定管理者制度導入について、繰り返し問題点を指摘し、特に図書館運営に指定管理者制度はなじまないとして、2020年3月と10月、2021年11月の定例会で、区立図書館への指定管理者制度の導入と指定管理者の指定に反対してきました。
その主な理由は、図書館は、区民館などの貸館業とは性格が異なり、教育文化の発展の基礎となる施設であり、住民の「知る権利」や「ゆたかな学び」を保障するための施設とするためには、事業の継続性と職員の育成が不可欠だからです。しかし、指定管理者制度自体の問題として、指定管理期間が定められるもとで働く職員の雇用継続には限りがあり、その結果、職員の養成や後継者の育成は保障されないという問題があります。
また、指定管理事業者となったTRCの契約社員や司書資格を持つ図書館司書スタッフの労働条件が悪い点、TRCが運営する公立図書館で、図書カードの不正利用や防犯カメラ映像の開示などの問題が起きていることについても指摘してきました。
今回の議案は、晴海図書館の指定管理者の指定を非公募でおこない、すでに他の区立図書館の指定管理者であるTRCを指定するというものです。
そもそも図書館の運営を指定管理者に任せることが問題であり、晴海図書館の指定管理者に株式会社図書館流通センターに指定する、議案第127号に反対します。