日本共産党中央区議会議員団は、議案第74号 土地の購入についてに反対します。
以下その理由を述べます。
この議案は、中央区晴海特別出張所(仮称)等複合施設及び区立晴海東小学校(仮称)の施設整備用地として、晴海4丁目の14,598・56平方メートルの都有地を77億5000万円で購入するものです。
この都有地を購入する予算が計上された補正予算にも反対しましたが、いくら公共減額されたといっても民間のマンション開発事業者への都有地払い下げよりもはるかに高い金額で土地を購入することは、到底、区民の理解を得られるものではありません。
この都有地の路線価は1㎡約100万円ですが、中央区は東京都から公共減額された約5割の価格で購入する一方、同じ晴海の都有地を、東京都は選手村用地に建設されるマンション開発業者に1㎡約10万円で譲渡しています。路線価では約1300億円する13.4ヘクタールの土地が約130億円という大幅値引きとなり、本来の10分の1の価格です。
補正予算の質疑の中では、区としても納得いくものではない、との答弁がありました。
晴海4丁目の都有地は、特別区債は発行せず、施設整備基金から35億6047万8千円を、教育施設整備基金から41億8952万2千円をとりくずして購入費にあてるとしていますが、その財政負担は甚大です。
東京都に対し、中央区は再度、交渉し減額を求めるべきです。それどころか、選手村の後利用で建設されるマンション群のために必要な公共施設を整備するための用地だということを考えれば、無償でもよいと考えます。
以上の理由から、日本共産党区議会議員団は、議案第74号 土地の購入についてに反対します。