190928 福祉保健委員会付託

議案第92号指定管理者の指定(区立介護老人保健施設)に対する反対意見

小栗智恵子

 日本共産党区議団は、議案第92号 指定管理者の指定(区立介護老人保健施設)に反対します。
 以下、その理由を述べます。
 本議案は、中央区立介護老人保健施設リハポート明石の指定管理者に、これまでと同様、公益社団法人中央区医師会を指定するというものです。

 昨年11月の福祉保健委員会に提出された、「福祉施設の指定管理者の評価結果」でリハポート明石の報告では、利用率が、入所:80.6%、短期入所:39.8%、通所リハ:71.0%となっています。事業計画で、利用率を入所85%、通所75%と設定していたが届かなかったということです。
 5年前、指定管理者の再指定の際の委員会の記録をみると、その前年の評価結果報告で利用率は短期入所を含んで77.8%、通所リハが72.6%となっています。
 5年間の状況をみても、残念ながら、利用率の向上が図られているとはいいがたい状況です。
 中央区内にある唯一の老健施設であり、待機者がいる状況から見て、なぜ「空き」が出てしまうのか分析して、利用しやすくニーズにあった施設にするいっそうの努力が求められていると考えます。

 適正な人員配置の点では、「職員の有給の取得率は概ね2割」とあり、人員に余裕がなく、有給が取れない実態があることは問題だと考えます。国の基準以上に職員体制を維持していることは評価しますが、100名の入所定員の施設で、夜間の勤務体制は、看護士は1名ということで、基準をクリアしているとはいえ、責任の重い勤務となっており、人員不足の要因の一つになっていると考えられます。

 運営には様々な改善が求められる中、5年前も、今回も「非公募による随意選定」という特別な選定方法がとられています。指定管理者の選定時にプロポーザルで「切磋琢磨する」機会もなく選定される方法に問題があると考えます。
 通常の公募型で選定をやり直すことが必要だと考え、「議案第92号」に反対します。

ページトップへ▲